ITエンジニアの中の一つであるフロントエンジニアとは?
ITエンジニアには10数種類の職種があります。
その中の一つであるフロントエンジニア
いや、フロントエンドエンジニアが正しいようですが、Webコーダーやマークアップエンジニアと呼ばれる職種の上位の職に当たります。
で、Webコーダーって何?
と私も思ったので、解説すると簡単に言うとWebコーダーはHTMLやCSSを専門に扱う職種で、この場合は静的なコンテンツ(動きのないものですね。)を担当するエンジニアのことです。
さらに、マークアップエンジニアは、Webコーダーの作業に加えて、JavaScriptなどの開発を加え、静的に対して動的な動きのあるコンテンツを担当する職種です。
フロントエンジニアは、これらの上位職に当たるわけですから、静的・動的なコンテンツも含めて使いこなし、ユーザーが閲覧や操作を行うサービスに触れる部分を担当するエンジニアになります。
では、未経験からフロントエンジニアになれるのか。
フロントエンジニアは未経験でもなれるの?
結論から言うと、近年このWeb系アプリケーションが普及しており、需要が増えてきていることもあり、未経験者であっても努力次第でフロントエンジニアになれると言っても問題はないのではないかと思います。
習得するスキルとしては、HTML・CSS・JavaScriptに加えて、JavaやPHP、Rubyなどのプログラミング言語まで習得していると評価も上がります。
恐らくですが、WordPressなどを利用してブログを書いたことがある人、もしくは今もブログを書いている人は、HTMLについては少しは理解できているのではないでしょうか。
WordPressではビジュアルモードとテキストモードがあり、HTMLを知らなくてもビジュアルモードを使うと、まるでWordを使う要領でブログを書くことができます。
ただ、自分のイメージの通りに作成する過程の中で、HTMLを知っている方が応用が効きます。
まだ不慣れではありますが、私自身もテキストモードを使うこともあります。
特に、パートとして記事作成をするようになってから、表作成などはテキストモードが必要なケースもでてくるので、今は必要性を強く感じています。
CSSに関しては、HTMLで作成した記事に化粧をするイメージで、より見栄えの良い記事にすることができますし、ここまでは最低限必須と言った感じですね。
フロントエンジニアに必要な知識を知る!
では、ここで簡単にフロントエンジニアに必要なスキルをまとめておきます。
かならず必要と思われるスキル
フロント言語:HTML・CSS・JavaScriptなど
使えると評価が高まるスキル
バックエンド言語:Java・PHP・Ruby
グラフィックソフト:Photoshop・illustrator
サーバーサイド:AWS・Apatch
SEO:検索エンジン最適化に関する知識
実は、このフロントエンジニアに必要な知識も上記だけではなかったり、場合によっては上記の中でも不要なスキルもあります。
いろいろ調べても、技術自体も新しく、どんどん変化しているので、扱う案件によって、また行う作業によって必要なスキルは変わると考えた方が無難なようです。
実際にどんな仕事内容なのか?
先程のスキルと同様に、フロントエンジニアの仕事もさまざまです。
現時点で代表的と思われるものを掲載しておきます。
Webサイトの設計 及び 実装
もっとも基本的な仕事としては、HTML・CSS・JavaScriptを使ってWebサイトを設計し、実装することです。
WordPressに代表されるCMS(コンテンツ・マネジメント・システム)をサイトに導入したり、その際にPHP(動的なページを生成する言語)をコーディングする場合もあります。
画像素材の作成やデザインの設計
動きを持つページを作成する時には、システムとデザインの兼ね合いが重要となります。
フロントエンジニアのシステムを配慮したデザインにデザイナーやディレクターの意向を取り入れて、よりデザイン性と使い勝手の良いWebサイトの作成を行います。
ディレクターやデザイナーとの連携
フロントエンジニアはデザインやそのWebサイトの目的に合わせて、最適な技術や構造を構築する必要があります。
そのためには、スケジュール管理をしているディレクター、デザインを担当するデザイナーへの最適な提案も重要な業務の一つになります。
フロントエンジニアになるための方法とは?
フロントエンジニアはWebコーダーの上位職に当たると言われています。
まずはフロントエンド未経験の人がフロントエンジニアを目指し、コーダーとしてのスキルを身に付ける、もしくは、コーダーとしての経験を積む必要があります。
つまり、まずはコーダーのスキルを磨くことを最優先し、その結果がフロントエンジニアへの近道になりそうです。
コーダーを目指すメリット
フロントエンジニアにキャリアアップするために、なぜコーダーを目指すのか、そのメリットを挙げてみます。
キャリアアップしやすい
コーダーの仕事では、HTML・CSSなどのプログラミング言語の習得が必須で、さらに経験を積むことでコミュニケーション能力などのスキルもアップします。
これらのスキルは当然ながらフロントエンジニアとしても必要なものなので、コーダーの仕事で蓄積されたスキルをフロントエンジニアとして活かすことができます。
未経験でも求人が比較的多い
Webデザイナーなどよりもコーダーの仕事は求人数が多く就職しやすいと言われています。
これは、コミュニケーションが図れる自社のコーダーを未経験から育てたいという企業の思惑があるからです。
スキルが偏っていない
これは企業サイドから見た場合ですが、あまり偏ったスキルが社の方針に合わないことがあり、コーダー未経験者を採用する企業が増加しています。
こうして育ったコーダーがキャリアアップして自社のフロントエンジニアになるケースが多いからです。
フロントエンジニアの収入は?
これまで、フロントエンジニアのスキル面を中心に解説してきましたが、やはり収入が気になりますね。
スキル次第でかなりのばらつきがあるようですが、いくつかの求人募集を元に調べてみると、正社員として働く場合、年収で500万円前後。
そして、気になるフリーランスの場合は、想定月収40万~70万円とかなり幅がありますから、年収にすると480万円~840万円くらいになると言われています。
あくまで平均ですし、経験値が低いと、特にフリーランスの場合は、食べていけないということもありそうですね。
未経験者が取得しておきたい資格
フロントエンジニアも含むITエンジニアは、自分がどのくらいの力があるのかが、わかりにくいと言う問題がありますね。
そんな時に、一つの目安となるのが資格ではないでしょうか。
ここでは、フロントエンジニアを目指す人向けの資格について紹介していきます。
HTML5プロフェッショナル認定資格
Web関連の仕事だけでなく、IT業界に働く人が取得したいと人気で注目されている資格です。
レベル1とレベル2が用意されています。
レベル1
マルチデバイスに対応した静的なコンテンツをHTML5を使用し作成できる能力を問う試験です。
HTML・CSSのスキルはもちろんですが、Webの基礎知識に関しても求められます。
レベル2
システム間の連携やWebアプリケーションや動的なコンテンツの開発や設計を行う技術が試されます。
つまり、HTML・CSSに加えてJavaScriptやAPIについての知識も必要となります。
Webクリエイター能力認定試験エキスパート
Webサイトの作成に必要なHTML・CSSに関する知識、デザイン能力やコーディングの能力を持っていることを証明する資格です。
スタンダードとエクスパートがありますが、フロントエンジニアであればエキスパートの取得がオススメです。
フロントエンジニアとは?のまとめ
いかがでしたか?
この記事では、ITエンジニアの中でも比較的新しい職種となるフロントエンジニアについて紹介しました。
結論としては、もちろん努力次第ですが、未経験者でもコーダーからスキルアップすることでフロントエンジニアになれる可能性が十分にあることがわかりました。
HTML・CSSは独学でも学習できますし、初歩的なことを覚えるならば、Progateやドット・インスト―ルなどを利用すれば学ぶことができます。
ただ、実務レベルともなると、実際にIT企業に就職して基礎から覚えていく必要があるかもしれませんね。
また、在宅ワークとしてクラウドソーシングで生計を立てていこうと思うなら、費用はかなり掛かりますが、プログラミング専門の通信講座を受けるという選択肢もあります。
今人気のプログラミング講座を比較するなら
⇒ テックアカデミーとコードキャンプの比較!副業にも役立つWeb制作スキルを身に付けるには?