行政書士は儲からない?本当のところはどうなのか?
よく行政書士は儲からないと言われますが本当のところどうなのでしょうか?
この記事を執筆している現在は行政書士試験の勉強の真っ只中で、合格もしていないのに、「たられば」を書いてもとも思うのですが、やはり私もすでに57歳。
このことは私にとっても大きな課題なのです。
ということで、あくまで「たられば」ですが、できる限り現実に近い将来像を描くため、そして、試験勉強のモチベーションとするためにいろいろな意見を調べた中で個人的な見解を述べていきたいと思います。
もちろん、勉強をしながら調べていく中で考え方が変わったり、環境が変わって修正していく必要もあるかなと思いますのでご了承ください。
せっかく開業しても廃業してしまう行政書士とは?
開業しても廃業することになってしまう
ようするに仕事がないということですね。
なぜそうなるのでしょうか。
営業活動をしない
いろいろと書籍やネット上の情報を見ているともっとも多いのが、開業をしても受け身で仕事が来るのを待っているというケースがあるようです。
これは普通に考えても当たり前で、有資格者であっても情報発信も営業もしなければ、誰にも知ってもらえませんし、売り上げが上がるはずはありませんね。
行政書士とかいう以前の問題だとは思うのですが、自分でホームページを作って、ただ待っているだけで申込みがくるなら本当にこんなに楽な仕事はないのかも。
また、営業に関しても、営業経験がなくて人と接するのが苦手な場合は結構しんどいような気がします。
ただ、どんな営業をするかというのは、私自身もまだあまり見えてはいないのですが、旅行(サービス)を売る営業の経験はあるので、まずは自分を知ってもらうことからでしょうか。
低単価の仕事が多い
行政書士が取り扱える書類は10,000種類以上に及ぶとも言われていますし、その単価も15,000円から900,000円(もっといろいろあるかもですが)と非常に幅があります。
もちろん、高単価の報酬を得られる仕事に取り組めるに越したことはありませんが、難易度も高くなります。
逆に、難易度の低いものは当然に単価も安くなります。
開業当初はひとり起業になることがほとんどですので、低単価の仕事ばかりを受けていたのでは、事務所を維持することができず廃業に追い込まれることになりますね。
安売りをしてしまう
実は行政書士の報酬額はある程度相場というものはあるものの、最終的には報酬額は自分で決めることができます。
依頼をする側から見れば、同じ内容のものであれば安い単価の行政書士に依頼しやすくなります。
ただ、その心理ばかりを追いかけて安売りをしてしまうと、「労多くして功少なし」という状態に陥ってしまい、これもまた利益を確保することができず廃業に追い込まれてしまいます。
どんな資格もそれだけでは稼げない
私自身が起業できるような国家資格としては旅行業務取扱管理者ぐらいですが、ただ資格を持っていたからといって、それだけで食べれるほど甘くはないです。
この記事の執筆時は、いまだコロナ禍から抜け出ていない状況なので、旅行業は大変厳しい状況ですが、それでも顧客がしっかりついていれば、いずれは旅行需要は回復すると思います。
かといって、旅行業者として開業しても固定客がいなければ、まず食べていくことはできませんね。
まあ、逆に言うと資格がなくても、非常に人脈が豊富であったり、同じ趣味(写真など)のグループと深いつながりがあれば、資格を持っている人を雇って開業し収益を上げることも可能です。
少し話が脱線してしまいましたが、その他の資格でも同じではないかと思います。
行政書士は実務経験がなくとも開業できる数少ない士業の一つとは言われていますが、開業できることと食べていけるのとは別問題ですね。
まだ、試験に合格もしていない身で何を言っているのと思われるかもしれませんが、資格を持っているだけでは絵にかいた餅でしかない、ということは間違いないと思います。
廃業しないためにできることとは?
では、どうすれば開業した後、廃業せずに継続していくことができるのでしょうか。
どういう形であったとしても、自分を知ってもらうためには営業をするしかありません。
将来私自身も実践しなければいけないなと思っている方法をいくつか紹介してみたいと思います。
DM・チラシを配る
古典的な方法ですが、今でも多くの見込み客にアプローチする有効な方法です。
例えば自分が専門としたい業種に向けてDMを送る方法ですね。
建設関連であれば近隣の建設を業としている会社に向けてDM・チラシ配布を行っていきます。
非常に地味で地道な方法かもしれませんが、それに反応があってアポイントが取れれば、そこから受注につながる可能性があります。
人脈を作る
行政書士の営業は家電や物販を売る営業と違い、売るものの形がなく、しかも高額なサービスを販売する士業の営業です。
ある意味でいえば自分を売る(信頼を得る)営業とも言えます。
そんなときに必要不可欠なものは、やはり人脈です。
また、行政書士はとにかく守備範囲が広いので、同期や先輩行政書士との関係がないと難しいとも言われています。
そして、業際というのがあるので、行政書士ではできない登記など他の士業の方との人脈も必要になりそうです。
やっぱりどの業界でも最終的には人と人ですから、日頃からしっかりと人間関係を作っておくことが大事なんですね。
webを活用した営業
まさに今時ですが、アナログな営業とともに今後重要となってくるのがデジタル(web)による営業ではないでしょうか。
行政書士はなかなか法人化しているところは少なく、個人事業主が圧倒的に多い業界です。
そんな中で、24時間文句も言わずに働いてくれる優秀な営業マンがwebで集客する方法です。
ただ、3番目にこのことを書いているのは、最初からweb集客に頼るのは賢明ではないと思っているからです。
私自身いろいろなブログを書き始めて4~5年が経ちます。
インターネットの世界もどんどん変化をしており、特に個人で検索順位で上位表示を目指すのは決して簡単ではありません。
ある程度のwebの知識、SEOの知識がないと無用の長物になりかねませんが、有効に活用できれば大きな武器になることは間違いないと思います。
web集客に興味のある人は挑戦する価値はあるのかなと考えています。
専門分野に特化する!
行政書士の守備範囲は非常に広いというお話をしましたが、それを一人の人間がすべて網羅するというのは不可能な話ですね。
逆に言えば、自分にしかできない分野を開拓して、専門分野に特化するのも、開業した後廃業に追い込まれない方法の一つではないでしょうか。
「その分野はあの人に頼んだらいい」という評判が立てばしめたものです。
行政書士は儲からない?のまとめ
いかがでしたか?
この記事では行政書士は本当に儲からないのかということをテーマに記載しました。
私自身はまだ行政書士受験生でもあるので、将来の自分に対するメッセージみたいなつもりで書いてみました。
もちろん行政書士試験に合格することは大きな目標ですが、それはゴールではありません。
資格を取得してからが本当の勝負なのだろうなと、日々試験勉強とともにアンテナを張り巡らして、その時に役立てばと思っています。
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