旅行業務取扱管理者試験は旅行好きに役立つ?どんなやりがいがあるの?
先日の話ですが、50代の私のいとこ(女性)から相談がありました。
彼女はずっと専業主婦だったのですが、子供たちも独立し、自分の時間が取れるようになってきたので、将来のためにやりがいを見つけるため資格を取りたいそうです。
そこで私が提案したのが、旅行業務取扱管理者試験に挑戦することです。
もともと旅行好きな彼女は、旅行するときに幹事役になって、旅行会社への申込や、時には自分で宿や貸し切りバスなどの予約も行っていたそうです。
結論から言うと、旅行好きの人にとっては旅行業務取扱管理者試験の勉強そのものが楽しく、旅行のプラン作りに役にも立ちます。
また、自分が作ったプランで参加した旅行者たちの喜ぶ顔を見れるのが大きなやりがいです。
では、旅行業務取扱管理者試験について詳しく見ていきましょう。
旅行業務取扱管理者は今から初めても合格できるの?
ちょっと不安になる例を挙げてみていこう。
私が旅行業務取扱管理者試験を受けたのは30代半ばでした。
彼女の年齢がすでに50歳を超えており、彼女自身も長い間試験など受けたことはないし、暗記力や記憶力に自信があまりないと最初は少し消極的な感じでした。
彼女の不安を聞いて、同じような年齢の人も気になるであろうポイントを上げてみますね。
① 試験の難易度が高いと不安になる
② 合格に必要な時間勉強する自信がない
③ 仕事内容がわからない
④ やりがいがあるのかわからない
確かに私自身も今から勉強するとなると、結構時間がかかるかもしれないと思わなくもないです。
50代以上の人も合格しているのでしょうか?
旅行業務取扱管理者の仕事内容とは?
旅行業務取扱管理者がどのような仕事をするのかがわからないと言われていたので解説してみますね。
旅行業務取扱管理者試験には国内と総合の2つがあります。
総合は英語などもありますし、合格率もかなり低く難易度が高くなるので、ここでは国内旅行業務取扱管理者に絞りますね。
国内旅行業務取扱管理者試験は観光庁長官の試験代行機関として、一般社団法人 全国旅行業協会が実施しており、そこに旅行業務取扱管理者の職務の記載があります。
2.料金表の掲示
3.旅行業約款の掲示
4.取引条件の説明
5.契約書面の交付
6.適正な広告の実施
7.旅程管理のための必要な措置:旅程管理業務を行う主任の者を通じた管理・監督
8.旅行に関する的確な苦情処理
9.契約内容に係る重要な事項についての明確な記録または関係書類の保管
旅行好きにとって楽しいところってどこかしら?
私もそうでしたけど、試験勉強をする中で一番旅行好きの人が楽しい部分は、やはり国内旅行実務ですね。
観光地や歴史、そして、温泉地など旅行好きの人にとって、それらの知識が身について、それを旅行のプランの入れていくところが魅力です。
でも、年を取ると試験に合格するのが難しいのではといういとこの心配もありましたんで、通信講座を行けて国内旅行業務取扱管理者試験に合格した60代女性の口コミを記載しておきます。
以下がフォーサイトという通信講座で合格した人の口コミです。(引用:https://www.foresight.jp/ryokou/successful/007/)
60代女性
学習の進め方について机に向かうだけでなく、リラックスして勉強できたのが効果的でした
受講の申込をしたのは4月だったのですが、仕事もあったので、最初はあまり勉強する時間がとれませんでした。本格的に勉強できるようになったのは試験の2ヶ月くらい前で、それからは、空いた時間はほとんど学習に使う用にしました。
机に向かうのは朝、元気なうちに。そのときはテキストを見ながら勉強しました。夜はお風呂で講義のDVDを見て、復習して記憶に定着させました。机に向かってだけでなく、緊張しないで、リラックスして勉強できたことで効果があったと思います
60代になっても合格している人もいるので、50代の彼女が合格できないわけはないですね。
また、自分が作った旅行計画で旅行した人が笑顔で帰ってきて、楽しかったと言ってもらえるところは本当にやりがいを感じることができると思いますよ。
いまの法律では、旅行会社の営業所には最低1名以上の旅行業務取扱管理者を置く必要があります。
でも、資格を持っているからといって、必ず管理者として登録されわけではないので安心してくださいね。
無登録で旅行の企画などを行うと旅行業法違反となるの?
ちなみに、旅行業務取扱管理者の資格を持たず、個人で報酬を得ると旅行業法違反となり、旅行業法第29条では無登録で旅行業を営んだ場合、100万円以下の罰金とされます。
旅行業法の違反行為は以下の3つとなります。
① 報酬を得ているかどうか
② 反復継続性があるかどうか
③ 不特定多数を対象としているか
そのことを知っている私が旅行の幹事を引き受けて、旅館を予約し、宿泊代の10%をもらうとするとどうなると思う?
他にも、参加費10,000円を集めて、参加者からお金を受け取って鉄道やその他の経費を払った場合でも、自分の旅行代金をそこから捻出したり、ホテルなどから手数料をもらったりしていると、完全に旅行業法違反になりますね。
先程の手数料をもらうのはかなり悪質ですが、何気なく普段行っている旅行の幹事さん(立案者)が費用を取りまとめて行うツアーは、現実には旅行業違反に該当するケースは多くあるんですね。
上記の3つの原則以外にも細かな法律があるので、十分に気を付ける必要がありますよ。
いとこは旅行好きで旅行の計画を立てるのが好きなので、自分で泊まりたい宿、観光地などを旅行会社に相談し、そこから予約をしてもらっており、自分もしっかり旅行代金を払っている(報酬を得ていない)ので、業法違反にはあたりません。
また、同窓会など参加者が基本的に顔見知りで、幹事として宴会などの手配をした場合で報酬を得ていなければ旅行業違反には該当しないんですね。
国内旅行業務取扱管理者試験を実施しているANTA(一般社団法人 全国旅行業協会)に問い合わせましたが、上記の原則以外にも多くのケースがあるので、判断が難しい場合が多いそうです。
報酬を得ていないこと、不特定多数に募集をかけていないこと(SNSで旅行社を募ったり)がポイントと説明を受けましたよ。
国内旅行業務取扱管理者なら比較的やさしい資格!
ところで、肝心の国内旅行業務取扱管理者試験の難易度はどの程度なのでしょうか?
まず、国内旅行業務取扱管理者試験は国家資格ですが、特に受験資格はなく、誰でも気軽に受験することができます。
国内旅行業務取扱管理者試験の気になる合格率についても触れておきます。
総合旅行業務取扱管理者試験は2014年~2018年の5年間の平均合格率は、約12%とかなり難しいですが、国内旅行業務取扱管理者試験では、約34%と比較的やさしい資格です。
他の難関資格と言われる国家資格である司法書士、公認会計士、行政書士、税理士などは合格率が5~10%なので、国家資格の中でもは国内旅行業務取扱管理者試験は受かりやすい資格なので安心してくください。
合格するまでの勉強時間は個人差がありますが、複数の通信講座の実績を見ていると国内旅行業務取扱管理者試験の場合、200時間が目安となります。
単純に毎日1時間として、200日あればいいわけですね。
旅行業務取扱管理者試験は年1回なので、200時間を逆算して少しゆとりをもって勉強をスタートすると十分勉強時間は確保できそうです。
合格するには独学か通信講座か、どちらがいい?
上記の国内旅行業務取扱管理者試験のための勉強時間は通信講座を利用した場合の時間ですが、旅行好きの人なら独学でも合格できるのでしょうか?
これはもともと持っている旅行に関する知識の量にもよりますが、国内旅行業務取扱管理者試験の国内地理実務は勉強が楽しいとは言え、かなり広範囲から出題されます。
また、JRの計算問題などもありますので、個人的には国内旅行業務取扱管理者の通信講座を受けるのが良いかと思っています。
理由は、国内旅行業務取扱管理者の各通信講座では、合格ラインである60%をクリアできるように、徹底的に過去の国内旅行業務取扱管理者試験の出題傾向を調査して講義が行われるからです。
国内旅行業務取扱管理者試験は独学で勉強するよりも、間違いなく短い勉強時間で合格レベルに達することができます。
ただ、当然ながら通信講座を受けようと思うと、旅行業務取扱管理者試験を目指す専門学校に通学するよりはずっと安いですが、数万円の国内旅行業務取扱管理者の受講費用がかかります。
もし、そのお金を捻出できないのであれば、国内旅行業務取扱管理者試験を独学で挑戦するしか方法はありません。
私自身は独学で国内旅行業務取扱管理者試験に運よくパスしましたが、当時旅行業界にいましたし、日常に観光地情報に触れていたことも功を奏しました。
一つ提案するとすれば、参考書、問題集は国内旅行業務取扱管理者試験用のものを各1冊に絞り込むのが効率を上げるポイントです。
国内旅行業務取扱管理者試験のいろいろな参考書に手を出すのはよした方がいいですね。
また、テキストを選ぶ時には、フルカラーで見やすく、図表などでわかりやすく解説しているものがおススメです。
旅行業務取扱管理者試験は旅行好きに役立つのまとめ
国内旅行業務取扱管理者の資格を取るための勉強するのは、旅行好きの人にとって苦痛ではなく、むしろ楽しいのではないかなと私は思っています。
学習自体はやっぱり独学よりも通信講座を受けるのが安心かもしれませんね。
旅行業務取扱管理者講座を比較してチェックしたい人は
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