ITパスポートの計算問題の割合はどれくらい?捨ててもいいか検証してみた!

ITパスポートの計算問題の割合はどれくらい?

実は計算問題が大の苦手なんですけど、どのように対処したらいいですか?
川本 隼也
川本 隼也
加藤 貴資
加藤 貴資
どうしても無理なら、計算問題そのものを捨てるのも一つの手だよ

今やITパスポート試験は理系だけのものではなく、社会人一般が知っておくべきIT系の知識と言われています。

ただ、ネット上にもITパスポートを受けてみたいが、計算問題が苦手で受けるのを躊躇していると言った声が見受けられます。

そこで、この記事では、ITパスポートの問題中、計算問題がどれくらい出題されているのか、もし、すべて捨てたとしても合格できるのかを検証してみました。

結論から言うと、ここ6回の試験で計算問題の出題数は平均すると100問中8.7問であることがわかりました。

合格ラインが1,000点中600点なので、思い切って捨ててしまっても、他の問題でカバーできることがわかりました。

ただ反面、計算問題はパターン化されているので、確実に正解できる問題でもあります。

それらを踏まえて、令和元年秋期から遡って6回分の計算問題の出題傾向も検証してみたので参考にしてください。

試験問題全体に占める計算問題の割合とは?

実際に令和元年の秋期から遡ること6回分の各分野毎の計算問題の出題数を以下の表にまとめました。

🔎上表はクリックで拡大できます。

この表をみるとわかるように、ストラテジ系、マネジメント系、テクノロジ系の中でも、主にストラテジ系とテクノロジ系に計算問題が多いことがわかります。

ただ、先ほども記載した通り、全体の中で計算問題が出題されている割合は1割ありませんから、もし、全部捨てたとしても全体の66%を正解すれば合格することが可能になりますよね。

思い切って捨ててしまおう

全体の1割にも満たない計算問題に力を注ぐよりも、苦手なら思い切って完全に捨ててしまうのも一つの手です。

もし、ITパスポート試験が大学受験のように上位より定員数を合格とするような試験であれば、たとえ1割ないとしても計算問題を捨てるのは大きなリスクになります。

しかし、他の一般的な資格と同様に、ITパスポート試験は他の受験者と競争するような試験ではありませんので、合格ラインぎりぎりでも合格は合格です。

個人的には苦手な部分に固執せずに割り切ってしまう方が賢いやり方ではないかと思います。

ITパスポート全体の配点をチェック!

実は、ITパスポート試験は少し特殊な配点をしており、過去問を解いても何点取れば合格なのかが見えてきません。

ITパスポート試験は大きく3つの分野に分かれており、合格には各分野について最低1000点中300点以上正解する必要があります。

そして、全体としては、1,000点中600点以上を正解で合格になります。

ただ、問題数は100問ですが、1問10点ではありません。

ITパスポート試験を実施しているIPA(情報処理推進機構)の試験内容には、下記の注釈があります。

総合評価は92問、分別別評価はストラテジ32問、マネジメント系18問、テクノロジ系42問で行い、残りの8問は今後出題する問題を評価するために使われます

つまり、8問は評価には含まれず、なおかつ各問題の配点も公表されていません。

とはいえ、受験する立場としては、せめて何問ぐらい正解すれば合格ラインに達するのか知りたいところですね。

配点はわからないので、3つの分野で最低何問を正解すれば合格できるのかを概算で求めてみました。

結論からいうと以下のようになりました。

🔎上表はクリックで拡大できます。

上記の根拠について、例を挙げて解説します。

総合評価点で見ると、8問は採点に含まれていませんので、全体で92問になります。

1000点中600点以上が条件なので、((正解数-8問)÷92問)× 1000点 ≧ 600点とすると、正解数は63.2問以上。

つまり、64問以上正解すれば合格ラインに達します

分野別評価点について、全体の問題数に対する出題数の比率を考えて、各分野で採点に含まれない問題を仮定すると上記の表の通りになります。

総合評価点と同様に計算すると、上記の問題数正解すればよいことがわかります。

ちょっとややこしいですし、あくまで仮定ですが、一つの目安になると思います。

どんな計算問題が出ているの?

では、ITパスポートの3つの分野においては、どのような計算問題が出題されているのでしょうか。

各分野の特徴と実際に令和元年秋期から6回分の計算問題の科目と出題数について検証をしてみました。

ストラテジ系

ストラテジ系は、経営全般を範囲として、さらに「企業と法務」・「経営戦略」・「システム戦略」の分野です。

全体では100問中35問程度出題されます。

令和元年秋期から6回に遡ぼって出題されている計算問題を見てみると、大きく5つの科目から出題されています。

出題数は、3~7問で平均4.3問

私が調べたところ、6回の計算問題は全部で52問あり、表〇にその科目と出題数をまとめました。

🔎上表はクリックで拡大できます。

マネジメント系

マネジメント系は、システムの開発技術やプロジェクトのマネジメント方法についての分野です。

全体では100問中20問程度出題されます。

令和元年秋期から6回に遡って出題されている計算問題を見てみると2つの科目から出題されています。

出題数は少なく、1~2問で平均1.16問

🔎上表はクリックで拡大できます。

テクノロジ系

テクノロジ系は、コンピューターに必要な数学・コンピューターの構成やネットワーク、データベース、セキュリティについての分野です。

全体では100問中45問程度出題されています。

令和元年秋期から6回に遡って出題されている計算問題を、見るとかなり多岐に渡り、11の科目から出題されています。

出題数は1~5問で平均3.17問

🔎上表はクリックで拡大できます。

確実に計算問題が解けるならより合格ラインに近づけるかも

出題回数が少ないものは捨ててしまってよいと思いますが、毎回同じパターンで出題される問題であれば、丸暗記でも構わないので覚えてしまいましょう

ストラテジ系、マネジメント系、テクノロジ系の中から一つずつもっとも多く出題された問題の例を参考に挙げてみます。

ストラテジ系

ストラテジ系から1問例を掲載します。

科目:会計:財務

平成30年 秋期

問27 ある商品を表の条件で販売したとき、損益分岐点売上高は何個か?

販売価格 300円/個
変動費  100円/個
固定費  100,000円

ア 150,000 イ 200,000  ウ 250,000 エ 300,000

模範解答

公式を一回覚えてしまえば、同じ問題に対応できます。

損益分岐点売上高は、利益・損失がともにゼロになる売上高のことを指します。

公式 損益分岐点売上高=固定費 ÷ (1-変動比率)
変動比率=変動費 ÷ 売上高

販売価格/個が300円で変動費/個100円なので、

変動比率 100 ÷ 300 = 1/3

固定費は100,000円なので、

損益分岐売上高  100,000 ÷ (1-1/3)
= 100,000 ÷ 2/3
= 150,000円

答え ア

マネジメント系

マネジメント系から1問例を掲載します。

科目: プロジェクトマネジメント

平成30年 春期

問43 システム開発を示した図のアローダイアグラムにおいて、行程AとDが合わせて3日遅れると、全体では何日遅れるか。

ア 1 イ 2 ウ 3 エ 4

模範解答

プロジェクトマネジメントで良く出題されているアローダイアグラムの問題です。

まずは、クリティカルパスを明確にする必要があります。

クリティカルパスとは、必要な時間を積算した場合に最長となる期間のことです。

問題では、開始から完了になるまで以下の3つの工程が想定されます。

① A(2日) → D(4日)=6日
② B(4日) → E(3日)=7日
③ C(7日) → F(1日)=8日

この場合、もっとも長いクリティカルパスは、C→Fの8日間必要となります。

そこで、A→Dの工程が合わせて3日遅れると、A→Dの所要時間が9日になるので、8日よりも長くなります。

もとのクリティカルパスは8日だったので、行程A,Dの遅れによる全体の遅れは1日。

よって、「ア」が正解となります。

テクニカル系

テクニカル系から1問例を掲載します。

科目:離散数学

平成30年 春期

問75 A~Zの26種類の文字を表現する文字コードに最小限必要なビット数は幾つか。

ア 4 イ 5 ウ 6 エ 7

模範解答

AからZを表すためには、少なくとも26種類の異なるビットパターンを表現できるビット数が必要になります。

nビットで表せる数おn種類は、

1ビット = 0と1の2種類
2ビット=00、01、10、11 の4種類
3ビット=000 ~ 111 の8種類

上記の通りで、2のn乗になるかを確認すると答えを導けます。

1ビットから順番に2を乗じていくと、

2、4、8、16、32、64、・・・・

32種類を表現できる5ビットであれば、A~Zの26種類を表すのに十分であることがわかります。

よって、最低限必要なビット数は5で解答は「イ」となります。

ITパスポートの計算問題の割合のまとめ

いかがでしたか?

今回はITパスポートの問題の中でも計算問題に焦点を当て、本当に捨てても良いかを検証してみました。

結論から言えば、全体の1割にも満たない出題数なので、本当に計算が苦手な場合は、捨ててしまっても問題はないのではないかと思います。

ただ、逆に言うと、出題のパターンがある程度決まっているので、あいまいな知識で解答をする問題よりも計算問題は確実に正解できると言うメリットもあります

その判断は自身で問題を解いてみるしかわかりませんので、まずは一通り試してみることをおススメします。

ITパスポートは独学でも合格できる資格と言われますが、出題範囲が広いこともあり、より効率よく合格するために通信講座を利用するのもありだと思います。

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