HTML・CSSの知識の指標となる資格ってあるの?
結論から言うと、主に以下の3つの資格のいずれかを取得することで、HTML・CSSの一定の知識があることの指標となるのではないでしょうか?
HTML5プロフェッショナル認定資格
Webクリエイター能力認定試験
ウェブデザイン技能検定
この記事では、そんなHTML・CSSの指標となる資格について解説しつつ、さらにステップアップすることで、フロントエンジニアを目指す方の参考になればと思います。
自分のスキルがどれくらいかわからない
私自身もそうなんですが、HTML・CSSのスキルって自分ではなかなかわかりにくいんですね。
偉そうに書き始めましたが、実はこれらのことはまさに私自身に当てはまることなんです。
5年近くブログを書いてきましたが、本格的にプログラム言語であるHTML・CSSについては、避けて通ってきたんです。
特に、CSSについては、勝手に触ると自力で修正ができないという恐怖感もありました(汗)
ただ、現在パートでECサイト( electronic commerce)内にあるブログの記事作成を行っており、だんだんHTMLもも知らないでは済まなくなってきています。
そして、HTMLに関しても、自分のスキルが全体のどのあたりにあるのか、そしてどこを目指さないといけないのかがわからないというのが本音なんですね。
知っているのと使いこなせるのとは全く違う
特に、HTML・CSSだけではなくて、何かの技術って、知っているということと、使いこなせるのとは全然違います。
最近になって、ようやくHTMLとCSSの関係性が漠然とですが、理解出来てきました。
ただ、実際に使うとなると、そう簡単ではありません。
知っていても、それを使いこなせなければ意味はありませんから、そこまで踏み込んで手を動かす必要性も感じています
資格取得でできることとは?
HTML・CSSを深く理解して使いこなせるようになるだけで、HPやブログの見栄えがまったく変わってきます。
資格を取得するだけの知識が付いてくれば、自分が作りたい記事の構成に近づけることもできますし、また、記事作成依頼を受けた時に、その希望に沿うことが可能になってきます。
WordやExcelなんかでは割と簡単にできることでも、HPで作成するとなると、結構難易度が上がってくるんですね。
イメージ通りにブログ読者(仕事の場合はお客様ですねぇ)に伝えるためにも資格を取得する学習の過程で、そのスキルが身についていくのではないかと思います。
各資格の詳細について
最初に挙げた通り、この記事では以下の3つの資格について、詳しく紹介します。
HTML5プロフェッショナル認定資格
HTML5プロフェッショナル認定資格とは
特定非営利活動法人「エルピーアイジャパン」が主催しており、HTML5・CSS3・JavaScriptなどの技術を適切に使えているかを審査し認定します。
試験はレベル1とレベル2に分かれていて、レベル1はWebコンテンツの基礎力を求められますが、比較的内容がシンプルで基礎さえ抑えておけば大丈夫でしょう。
レベル2では、システム間の連携や最新マルチメディア技術に応じたWebアプリケーションや動的なコンテンツの開発や設計の能力が試されます。
表1.HTML5プロフェッショナル認定資格の概要
コース | レベル1 | レベル2 |
---|---|---|
試験日程 | 基本的に都合の良い時間を選べる | |
実施場所 | 全国各地の試験センターか自宅・職場からのオンライン受験の選択 | |
出題形式 | CBT方式 | |
試験問題数 | 約60問 | 約40~45問 |
合格基準 | 未公表(約7割程度の正解率で合格できる設定と言われている) | |
受験料 | 16,500円税込 |
HTML5プロフェッショナル認定資格の難易度は
民間資格であるため、難易度や合格率などの数値は公表されていません。
一般的にはレベル1は比較的難易度は低いですが、レベル2となると暗記だけでは難しくかなり難易度も高くなります。
合格の目安は、7割程の正解率が求められます。
レベル1⇒レベル2とステップアップしながら取得すると良さそうですね。
※ 条件等変わることもあるので、公式ページで必ず確認をして下さい。
公式ページ ⇒ HTML5プロフェッショナル認定試験
Webクリエイター能力認定試験
Webクリエイター能力認定試験とは
サーティファイ認定事務局が主催する資格で、Webクリエイターとしての能力をどれだけ有しているかを認定する試験です。
認定の基準には、スタンダード(初級)とエキスパート(上級)があります。
表2.WEBクリエイター能力認定資格の概要
コース | スタンダード(初級) | エキスパート(上級) |
---|---|---|
試験日程 | 試験会場が設定した日 | |
実施場所 | 全国の主要都市 | |
出題形式 | 実技問題 | 知識問題・実技問題 |
合格基準 | 「実技問題」の得点の65%以上 | 「知識・実技問題」の合計の65%以上 |
受験料 | 5,900円税込 | 7,500円税込 |
スタンダード(初級)では、HTMLやCSSといった言語に関わるマークアップなどの基礎的なスキルが備わっているかが試されます。
一方、エキスパート(上級)では、基礎的スキルに加えて、さらに実践的な技術が要求され、レイアウトや色彩設計などのデザイン力も試されます。
Webクリエイター能力認定試験の難易度は
名前のままで想像するとクリエーターとしての能力が問われるように思われますが、実際には、上記の通り、HTML・CSSなどの知識が問われる検定です。
そして、上級であるエキスパートにでも、合格率は90%程度と非常に高い数値になっています。
それよりも優しいスタンダードはさらにやさしいと予想され、難しい試験ではありません。
※ 条件等変わることもあるので、公式ページで必ず確認をして下さい。
公式ページ ⇒ Webクリエイター能力認定試験
ウェブデザイン技能検定
ウェブデザイン技能検定試験とは
ウェブデザイン技能検定試験は、Webデザイン業界で唯一の国家資格です。
特定非営利活動法人である「インターネットスキル認定普及協会」によって実施され、試験は1級から3級に分かれています。
それぞれ実技試験と学科試験が行われ、その両方に合格しなければいけません。
合格者には、ウェブデザイン技能士の合格証書が発行されて、履歴書にもウェブデザイン技能士〇級と記載が可能です。
ウェブデザイン技能試験の概要
試験日程
試験回 | 等級 | 試験日 | 試験会場予定地 |
---|---|---|---|
第1回 | 2・3級 | 2021年5月23日(日) | 2級:東京、愛知、大阪、福岡 3級:北海道、東京(川崎市含む)、愛知、大阪 |
第2回 | 2・3級 | 2021年8月29日(日) | 2級:宮城、埼玉、東京、神奈川、愛知、大阪、福岡 3級:北海道、宮城、埼玉、東京(川崎市含む)、神奈川、石川、愛知、大阪、岡山、福岡 |
第3回 | 1級学科、2・3級 | 2021年11月28日(日) | 1級学科:東京、大阪、福岡 2級:北海道、宮城、埼玉、東京、神奈川、愛知、大阪、福岡、沖縄 3級:北海道、宮城、埼玉、東京(川崎市含む)、神奈川、愛知、大阪、岡山、福岡、鹿児島、沖縄 |
第4回 | 1級実技、2・3級 | 2022年2月20日(日) | 1級実技:東京、大阪 2級:宮城、埼玉、東京、神奈川、愛知、大阪、福岡、沖縄 3級:宮城、埼玉、東京(川崎市含む)、神奈川、愛知、大阪、岡山、福岡、鹿児島、沖縄 |
※ 1級の実技試験は、学科試験を合格したもののみ受検可能
試験時間
等 級 | 時 間 |
---|---|
1 級 | 学科90分、実技180分、ペーパー実技60分 |
2 級 | 学科60分 実技120分 |
3 級 | 学科45分 実技60分 |
出題形式と合格基準
出 題 形 式 | 合 格 基 準 |
---|---|
学科 筆記試験(マーク方式) 「多肢選択法」「真偽法」形式 |
70点以上(100点満点) |
実技 課題選択方式 | 70点以上(100点満点) |
※ 実技は試験要綱に示す各作業分類において、配点の60%以上の得点を得ること
受検費用
等 級 | 価 格 |
---|---|
1級 | 学科:7,000円 実技:25,000円(実技はペーパ―実技含む) |
2級 | 学科:6,000円 実技:12,500円(35歳以上) または、7,000円(35歳未満) |
3級 | 学科:5,000円 実技:5,000円(35歳以上) または、3,000円(35歳未満) |
上記は条件が変わることがります。
また、受検資格も各級にありますので、下記公式ページを参照してください。
公式ページ ⇒ ウェブデザイン技能検定
ウェブデザイン技能検定試験の難易度は
受験する級によって大きく変わってきます。
3級であれば、合格率も60%を超えていますが、1級になると10~20%とかなり難易度は高くなってきます。
この記事では上記の3つの資格を紹介いたしました。
ただ、よく言われることなのですが、ITエンジニアは実力の世界です。
難関資格のように独占業務などはありませんから、資格を有していること自体がアドバンテージになるわけではない、ということは理解をしておく必要があると思います。
あくまで、ここで挙げた資格については、自分のスキルがどの程度なのかを確認するにとどめておいた方が無難ではないでしょうか。
フロントエンジニアを志す!
HTML・CSSに加えて、JavaScriptも使いこなせるようになれば、是非狙っていきたいのがフロントエンジニアですね。
実務をしっかりこなすということが大前提ですが、Webの世界はどんどんと進化していますし、人材不足であることは明らかです。
国が公表している指標において、2030年にはIT系人材において45万人の人材が不足するとも言われています。
参照:IT人材白書(2020)/独立行政法人情報処理推進機構社会基盤センター
フロントエンジニアの需要もかなりあることが予想されますし、今の間にスキルを身に付けていきたいものです。
HTML・CSSの資格ってあるの?のまとめ
いかがでしたか?
この記事では、HTML・CSSの資格ってあるのかという問いに対する答えを書いてきました。
Web系自体が新しい技術ということもありますし、実力重視の世界なので、特定の資格を持っているからと言って、就職や転職に特に有利になることはありません。
ただ、客観的にスキルがわかりにくいということもあるので、資格を取得しておくことで、一定レベルのスキルを身に付けている証明にはなります。
もちろん学習することでスキルも向上しますので、興味のある方は是非挑戦してみて下さい。
繰り返しになりますが、Webの世界は実力主義。
そういう意味では、現役のエンジニアからサポートを受けながら、実際にコードを書いてスキルアップを図るプログラミング講座を受けるのも一つの選択肢になりますね。
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