ファイナンシャルプランナー試験の学習は生活にも役立つ?
ファイナンシャルプランナー試験の学習は生活にも役立つ?
高木 理玖
高木 理玖
加藤 貴資
加藤 貴資
答えは役立つです。

実際に、私自身がFP3級を学習する過程で学んだことは、かなり実生活の中で起こることが多く、役に立つことを実感しました。

また、現在FP2級の学習をしながら、今後もファイナンシャルプランナー試験の学習は普段の生活にも役立つと確信しています。

ファイナンシャルプランナー試験では、6つの学習分野を勉強することになります。

その範囲はかなり広範囲に渡っていますが、身近な問題が多くあります

この記事では、私自身が各科目を学習することで役に立ったことなど、分野別にピックアップしていきたいと思います。

これからファイナンシャルプランナー試験を受けようと思っておられる方に少しでも参考になれば幸いです。

資格の勉強は興味がないと続かない!

具体的に各分野についてお話する前に、私がファイナンシャルプランナー試験を受けようと思った動機とFP3級を取得できた理由について伝えたいことがあります。

もともとは、最初から私はファイナンシャルプランナー試験を受けようと決めていたわけではありません。

1年ちょっと前に、これからの人生を生きていく上で、何か目標になることを見つけたい、そして、それがライフワークになって収入を得ることになれば最高と思い、いろいろと模索するために資格のブログを書き始めました。

国家資格としては、旅行業務取扱管理者試験を取得していましたので、ブログ記事は、そこからスタートしました。

その後、どの資格を取得しようかと思っていた時に知ったのが、ファイナンシャルプランナー試験です。

当然ですが、学習前はどんな内容の試験なのか、身近なお金に関する試験だ、くらいの印象でした。

そして、いざ勉強を始めてみると、これが自分がこれまで生きてきた中で関わってきたお金のことが多く含まれることに気付き強い興味を持ったんです。

これまでにも他の国家資格の勉強をし挫折したこともあるのですが、その原因は学習内容に興味が持てなかったことでした。

そういう意味では、6つの分野それぞれに私自身が興味を持てる内容でありました。

資格試験の勉強はコツコツと積み上げていく持続力が必要で、興味がないと継続するのはかなり難しい思います。

FP3級は難易度の高くない試験。とはいえ、50代半ばを超えた私にとって学習する習慣を付けるのは難しかったです。

それを可能にしたのが、学習内容への興味で、結果的に180時間もの学習時間を作ることができ、FP3級取得にも繋がりました

6つの試験分野が生活と深くつながっている!

では、具体的に6つの試験分野とその中で私が興味・関心を持ったことについてお話をしていきたいと思います。

ライフプランニングと資金計画

ファイナンシャルプランナーの倫理・関連法規の遵守に関すること、ライフプランニングに関わる表の作成や分析、そして社会保険・公的年金などについて学習します。

具体的に実際の生活において役立つ項目がいくつもあります。

人生において、教育資金・住宅取得資金・老後資金が3大必要資金と言われており、人によってどれが重要かが変わってきますが、私にとっては老後資金がもっとも身近な直近の問題となっています。

また、社会保険の分野の学習も行います。

健康保険などは、日頃から関わってくる問題ですし、私の年齢になると公的介護保険なども老後問題や親の介護など密接に関わっています。

また、ストレスの多いこの時代、いつ病気で仕事ができなくなるかもしれません。

そんな時に公的な保証制度を知っておくことは非常に役立つと言えますね。

知人にも、精神的な病のため自宅療養をすることになった時に傷病手当金をもらうことで、生活が安定した例もあります。

※ 傷病手当金は入院などでなく自宅療養でも、条件が整えば標準報酬月額の2/3を18ヶ月にわたって受け取ることが出来る制度です。

また、年金についても詳しく知ることは将来の老後資金計画を考える上で役立ちますよ。

リスクマネジメント

リスクマネジメントはその名の通り、生活の中で起こるリスクに対して、どのように対処するかを学習します。

わかりやすく言うと保険制度について深く知ることです。

まだ、若い人に取ってはあまり身近な問題ではないかもしれませんが、私のように50代になると現実の問題として切実に向きあう必要が出てきます。

とくに、人生100年時代と言われる程、平均寿命が延びた現代では、生命保険医療保険は非常に大切なリスクを回避する道具となります。

日常生活では、人に関するリスク物に関するリスク損害賠償に関するリスクをしっかりマネジメントすることが必要で、ファイナンシャルプランナー試験の学習は、体系的にこれらのリスクを覚えるのに適していると思っています。

金融資産運用

金融資産運用の設計は、リスク管理である保険不動産運用設計と並ぶ資金運用法について学習する3本柱の一つです。

まずは、社会人として金融や経済の基本を知ることは大変重要です。

そして、昔のように銀行に預金をしておけば多くの金利を受け取れる時代は終わりました。

株式、債券、投資信託などの基本を理解することは、お金を守る、またお金を増やすために必須の知識です。

私自身も、別の記事で記載していますが、NISAからつみたてNISAに切り替えて、将来に備えることを検討しています。

おそらく、ファイナンシャルプランナー試験の学習をしなければ、つみたてNISAを始めようとは思いませんでした

特に、まだ20代、30代の人は、少しでもつみたてを始めることで将来の老後資金を確保することも可能になるので、是非ファイナンシャルプランナー試験に取り組んでもらいたいと思います。

タックスプランニング

会社員の場合、日頃はあまり所得税などの税金について意識しないのではないでしょうか。

私自身は、前職で総務・経理を担当していたこともあって、税金に関してはそれなりの関心はありましたが、もしそうでなければあまり興味がなかった分野だと思います。

もちろん、納税は国民の義務ですから、そんなことでは困ります(笑)(過去の自分にも言いたいですね)

タックスプランニングを学習することは、税負担を軽減する知識を養うことにもつながります。

昔のように、会社員を定年まで続けて、その後は引退をして年金暮らしで生涯を終えるという時代ではなくなってきています。

もし定年後に自分で仕事をする(起業)となれば、税金についての知識は必須です。

また、資産運用として、不動産への投資をする際にも、税金についての知識は必要になってくるので、ファイナンシャルプランナー試験の学習は税金についての知識を深めるのに大変役に立つと思います。

不動産

不動産の取引や登記、また、不動産の売買による税金の問題など多岐に渡って学習します。

この分野も若い人にとってはあまり身近ではないかもしれませんが、親の財産を譲り受ける際に不動産が含まれている場合など、突如として身近な問題になる分野ですね。

親の土地や建物の場合でも、どれくらいの価値があるのか、そして、固定資産税をいくらくらい払っているのか、売買した時にかかる税金はどうなるのかなど知っておくべき事柄がたくさんあります。

親が健康な間にしっかりと話をするためにも、この分野を学習しておくことは必要ではないでしょうか。

相続・事業承継

相続や贈与などかなりややこしく、ファイナンシャルプランナー試験でも難しいと言われている分野を学習します。

この分野も、50代くらいになると、親や親族などの逝去に関わると一気に身近な問題となります

私自身はまだ両親は健在ですが、親族が亡くなったときに相続の問題に直面しました。

また、もし資産がある場合、どのタイミングで子供に託すのか、誰に相続をしたいのかなどかなり現実的な問題に触れる分野でもあります。

相続で起こる親族間のトラブルはよく話題になることがあります。

ファイナンシャルプランナー試験の学習を通して、そういったトラブルを回避する知識を身に付けるきっかけにもなると思います。

ファイナンシャルプランナー試験の学習は生活にも役立つ?のまとめ

いかがでしたか?

この記事では、ファイナンシャルプランナー試験の学習が生活にも役立つかということをテーマに書いてきました。

記事を読んでいただけるとわかるように、私自身のことだけでもかなり多く密接に生活に関わっていることが理解していただけたのではないでしょうか。

もちろん、それぞれの分野においては、税理士、社会保険労務士、宅建士、行政書士、司法書士などさらに専門的に取り扱う士業でもあります。

もし、深く関心を持つ場合に、その基礎となることをファイナンシャルプランナー試験の学習で知ることができるだけでも価値があるのではないかと思っています。

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