3級FP技能士が実際にNISA口座の解約手続きをしてみて思ったこと

3級FP技能士が実際にNISA口座の解約手続きをしてみて思ったこととは?

先日、〇〇銀行の窓口で、平成26年9月に始めたNISAを解約しました。

おそらく、3級FP技能士の試験を受けるために、勉強をしていなかったら、そのままズルズルと放置していたと思います。

何といっても、掛金はわずか10,000円!

NISAを始めたきっかけは本当に仕方なくというかお付き合いで始めたんです。

当時勤めていた会社のメインバンクが〇〇銀行。

NISAの制度ができたのが2014年、つまり平成26年で、担当の営業マンから頼まれたのがきっかけでした。

そして、6年後の先日、すでに担当者は変わっており、支店も移転しており、このまま続けているのはもったいないと思い解約することにしました。

そして、まだ未定ですが、来年に入ってからつみたてNISAを始めようと思っています。

これもFPの勉強をしていたからこそといった感じで、FPは身近なお金のことに本当に役立つと痛感しています。

この記事では、もう少し詳しく私がNISAに入った経緯、そして、今回解約するに中での実際の流れをお伝えしたいと思います。

NISA制度に関心を持っておられる方は是非参考にしてみて下さい。

3級FP技能士の知識がNISAに役立つのか?

はっきり言って、ものすごく役立ちます。

といっても、実はNISA制度はFPの6つの科目中の「金融資産運用」の一部でしたありません。

私が勉強したのは、人気のあるみんなが欲しかったシリーズ

2020-2021年版 みんなが欲しかった! FPの教科書3級 [ 滝澤 ななみ ]

その中のNISAの記述を引用しますね

NISAのポイント

概要
年間120万円までの投資にかかる売却益や配当金について、非課税になる制度

対象商品

☆上場株式
☆株式投資信託
☆ETF(上場投資信託)
☆REIT(不動産投資信託)

非課税の期間

5年間

利用できる人

日本国内に住んでいる20歳以上の人

口座開設手続き

基準日の住所が記載された住民票、マイナンバー等を提出して口座開設手続きを行う

ポイント

☆NISAを利用するには口座の開設が必要
☆非課税枠の繰り越しはできない
「今年100万円しか利用できなかったから、20万円分を繰り越して、来年の非課税枠は140万円だね」とはならない
あくまで非課税枠は120万円
☆NISA口座内で譲渡損失が生じた場合、他の口座で生じた譲渡益や配当金などと通算できない
☆同一の勘定設定期間内でも、所定の手続きを行えば、1年ごとにことなる金融機関で口座を開設できる
☆同一の勘定設定期間内で口座を廃止した場合でも、所定の手続きを行えば、口座の再開設ができる

また、試験範囲にはつみたてNISAジュニアNISAも含まれます。

試験用として、3級FP技能士試験では、概略を覚えていれば十分です。

ただ、私のとってこの知識を得たことで、自分が行っているNISAについて、見直しする気になったことがもっとも大きかったですね。

もともと株式に興味はあるものの、どうしたらよいかわからないし、そんな余裕資金もなかったので、あまり真面目に取り組んできませんでした。

でも、試験を受ける限り、少しでも深くNISAのことを知ろうと思ったし、目論見書なども送ってきていたので(見たことありませんでしたが)意識が変わったと言う点では役立ったと思います。

もっと理解して始めればよかった!

もったいなかったな~

本当に当時仕事で余裕がなくて、〇〇銀行の営業マンに言われるままでした。

営業成績のために、途中で一旦解約して、再度10,000円を入金する、なんてこともしてました。

意識の中では、どうなっても10,000円、飲んで使ってしまったと思えばいいや、ぐらいに思ってましたから。

はっきりいって、額も額なので気にも留めなかったのですが、FP3級を勉強し始めてから、少し意識が変わるように。

結果として、下記の投資信託残高における損益状況(お預かり残高明細別)のように、投資金額10,000円に対して、13,668円の評価額となり、3,668円利益が出ました。

当初の10,000円から見ると、結果的には16,427円になっていたので、ずいぶん利益がでたことになりますね。

ファンド(商品)は営業マンのいいなりで自分で決めたわけではありません。

私が行っていたのは、日経225ノーロードオープン(運用会社:マネジメントONE)という商品です。

日経225に連動するパッシブ運用(インデックス運用)の投資信託商品です。

テストに良く出る運用方法ですね。(勉強した人はわかると思いますが)

今でこそ少しわかるようになりましたが、当時はまったく知識がなかったので調べようもありませんでした(笑)

100万円投資してたら、36万円(64万円)近くの利益が出ていた。

というわけにはいかないでしょうね(笑)

一時期日経平均株価20,000円を下回っていた時もあったので、そこで解約していたかもしれませんから。

いずれにしても、もう少し知識を持っていたらなと今更ですが思います

NISAとつみたてNISAとは?

私がNISAを始めた頃にはまだ制度はありませんでしたが、2018年からつみたてNISAが始まりました。

今回、NISAを解約した大きな理由の一つが、つみたてNISAを始めたいからでした。

またまた、みんなが欲しかったシリーズからつみたてNISAを引用します。

つみたてNISAのポイント

概要
年間40万円までの投資にかかる売却益や配当金について、非課税となる制度

非課税の期間

20年間

利用できる人

日本国内に住んでいる20歳以上の人

対象商品

長期の積立・分散投資に適した一定の公募等株式投資信託
(信託期間20年以上、非毎月分配型ファンドなど)

ポイント

☆一般NISAとの選択制

つみたてNISAに変えるのは、20年という長期に渡ってつみたてながら運用できるからです。

ただ、ここで問題は、つみたてNISAはNISAとの選択制であることでした。

〇〇銀行でももちろんつみたてNISAを運用できますが、今回はネット証券で運用しようと考えました。

その結果、解約することに至ったわけです。

欲を言えば、もう少し年齢が若かったらとは思いますが、こればかりはどうしようもありませんね(笑)

実際に自分で手続きをしてみた

自分で解約の手続きをするために、まずは電話で〇〇銀行とネット証券の両方に確認をすることから始めました。

FPの学習の中で、NISAとつみたてNISAが選択制であることはわかっていましたが、流れが今一つ理解出来ていませんでした。

〇〇銀行に解約したい旨と、NISA用に作った普通口座も解約したいと伝えたところ、窓口での手続きが必要であることがわかりました。

そして、ネット証券の方に現在NISAを他銀で行っているが、つみたてNISAを行いたいと話したところ、廃止通知書が必要ということがわかりました。

いろいろ出てきますね。(これは教科書にもないし問題集でも出てきませんでしたね。)

本来はNISAのための口座を開設した支店で解約する必要があるのですが、統廃合ですでに支店がないため、最寄りの支店でできないかと問い合わせし了解をもらいました。

電話では、手続きに1時間程かかると言われましたよ。(結構時間かかるんですね。)

まずは、日経225ノーロードオープンの解約から。

そこで、考えたら当たり前なのですが、投資信託用の口座は、解約した後に入金されるため、それ以降にしか口座自体は解約できません

また、解約後も口座に入金するまでに、解約日を含めて4日かかりました。

上場株式等の決済(受け渡し)日は約定日から3営業目と習っていましたが、投資信託は商品によって変わってくるので注意が必要です。

注文時にも記載はあるとおもいますので、チェックしておきましょう。(私は窓口で初めて知りました)

そして、廃棄通知書もすぐにもらえるものかと思っていましたが、解約日から10日はかかるとのこと。

やっぱり実際にやってみないとわからないものです。

ただ、少なくともNISAの解約については詳しくなりました。

そして、まだ行っていませんが、口座の解約も入金日含めて3営業日目以降ということもわかりました。

一方のつみたてNISAですが、本年度中には購入できません。(1年の中で2つのNISA口座を持つことはできません)

現在、どの商品を購入するか勉強中ですが、2021年1月からつみたてNISAを開始できることもわかりました。

もちろん、この際に廃棄通知書は必要で、たとえ再来年になっても廃棄通知書は必要らしいのでしっかり保管する必要がありますね。(私が聞いたネット証券ではそう言われました)

廃棄通知書が届いたので、参考までに添付しておきますね。

3級FP技能士がNISA口座を解約して思ったことのまとめ

いかがでしたか?

6年間でわずか10,000円という少額のNISA運用でしたが、3級FP技能士の勉強を始めたことがきっかけとなって、NISAからつみたてNISAに変更しようと思い立ったんです。

現在はどの商品にしようかと思案中ですが、基本的に窓口などではなく、ネット証券でつみたてNISAを買って、コツコツと積み立てようと考えています。

もちろん、つみたてNISAの商品はリスクは低いといえ、元本が保証されているわけではありません

20年後に損をしているかもしれませんが、あくまで投資ですからそれはそれで覚悟を決めるしかないですね。

今は2級FP技能士のための学習を進めており、当然ながらNISA、つみたてNISAも試験の範囲に入っていますから、今やっていることは必ず役立つと思っています。

国家資格の取得と実務があまりかけ離れていないところがファイナンシャルプランナー(FP試験)の良いところだと痛感をしています。

すぐに、投資の結果の報告はできませんが、FPに金融資産運用以外にも、身近なお金に関する問題にかかわることが多いので、これからも活かしていきたいですね。

3級FP技能士試験に合格したので2級を受ける資格を得ました。

とりあえず独学でまずは1回挑戦したいと思います。

もし、最初から2級FP技能士の取得を習うなら、提案書課題を修了することで、2級FP技能士と同時に日本FP協会の民間資格「AFP」も取得できるので、通信講座もおススメです。

より効率的に「AFP」も取得できる認定機関である通信講座の比較
⇒ フォーサイト・ユーキャン・たのまな・ECCのファイナンシャルプランナー講座を比較!どれを選ぶ?