ファイナンシャルプランナーの中で独立系FPと企業系FPとはどのように違うのでしょうか。
また、FP資格を取得した人は、どのような形で資格を活かしているのか気になりますよね。
日本FP協会所属の数から独立系FPの規模を見ると、人数比としては、企業系FP8に対して独立系FP2と圧倒的に企業系FPの方が多くを占めています。
確かに、行政書士や司法書士は街中でも看板を掲げている事務所をよく見ますが、FP単独で事務所を構えているところというのはあまり目につきませんね。
結論から言うと、企業系FPとは、特に金融機関(銀行・証券会社・保険会社等)に所属しながらFP業務を行っている人を指します。
一方で少数派である独立系FPとは、FP事務所に勤務していたり、FP会社を立ち上げている人たちのことを指します。
では、もう少し詳しく見ていきたいと思います。
独立系FPと企業系FPの違いを理解してる?
私自身は金融機関に勤めているわけでもありません。
もちろん、FP3級しか取得をしていないので、それ以前の問題ではあるのですが、たとえFP1級を取得していたとしても、年齢的に企業系FPになるのは難しいのではないかと思っています。
このブログは資格試験に絡んだ就職事情などもテーマとしています。
その意味でもファイナンシャルプランナー資格を取得しようとする際には、この独立系FPか企業系FPか自分がどこで何をするかを学習を始める前に決めておくことも大切ではないかと思っています。
そのためには、独立系FPと企業系FPの違いを理解しておく必要がありますね。
資格取得の際にモチベーションを高めるためにも必要なこと
さて、単なる趣味で資格を取得するだけならばモチベーションのことはあまり気にする必要はありませんが、資格を通じて稼ぐことを視野に入れているなら話は別ですね。
私のように年齢的に企業系FPを狙えない人、また、会社勤めが嫌で起業したい人の場合、FP資格だけでは難しいかも知れません。
その場合、FP資格と行政書士、FP資格と社労士など、比較的独立開業しやすい士業とダブルライセンスを取得するのが良いのではないでしょうか。
独立系FPの道が見えてくると学習するモチベーションも大いに変わってくるので、しっかりと事前に作戦を立てることをおススメします。
私は後付けのようになってしまっていますが、FP2級が取得できれば、次は行政書士に挑戦をしたいと考えています。
そうなると、企業系FPよりも、独立系FPに近い形で起業することが目標になってきますね。
FPの学習範囲は広く、他の士業と重なっている部分も多いので、ダブルライセンスの選択肢は比較的多いのではないかと思います。
ダブルライセンスに関してはまた別の記事で伝えたいと思いますので、今回はFP資格に話を戻しますね。
独立系FPの特徴と具体的な仕事とは?
一番イメージしやすいのは、研修やセミナーの講師などではないでしょうか。
中には、テレビなどにも出演されて、ファイナンシャルプランナーとして、ニュース番組や情報番組などでコメントされているケースもありますね。
もちろん、個人から受けるお金に関する相談を受けアドバイスしたり、また雑誌や書籍などの執筆などで収入を得ているケースもあります。
その中でも一番多いのは、個人顧客にお金に関するライフプランの相談や提案などを行い、その費用としてコンサルティング料を受け取る場合です。
独立系FPは企業と関係がありませんから、中立的な立場からアドバイスができるのが特徴の一つであり大きなメリットです。
企業の縛りを受けずに活動したい場合には、独立系FPが向いていますし、公平・中立的な意見を求める顧客との相性がいいですね。
企業系FPの特徴と具体的な仕事は?
一方、企業系FPは金融商品の販売や住宅ローンなどについてのアドバイス、また、社会保険制度の説明など幅広く仕事があります。
独立系FPと違い特定の金融機関などに所属して、ライフプランの作成や保険商品などの金融商品を販売して、紹介手数料を得るスタイルを取ることが多いです。
ただ、どうしても特定の企業に属しているので、顧客に勧める商品に偏りが出てしまいます。
また、独立系FPよりも収入は安定するものの、企業が力を入れている商品に誘導するなど本当に顧客が求める商品を提案できないという悩みも生まれてきます。
成長の可能性の高い独立系FP!
近年の年金問題や財政不安、またコロナ禍の現状の中、将来のお金に対して不安を抱く人や資産運用に関心を持つ人が増加することが予想されます。
私もその一人でもあるのですが、ライフプランニングの作り方に不安を抱えている人や潜在的に専門家によるライフプランニングを必要としている顧客は多くいるのではないかと思います。
そんな中ファイナンシャルプランナーのライフプランニングというビジネスの認知度は上昇する傾向にあり、企業系FPだけでなく、今後は独立系FPの需要も大いに見込まれます。
ファイナンシャルプランナーの独立そのものは初期費用がほとんどかかりませんので、副業からスタートする際にリスクがなく大きなメリットの一つだと言えますね。
収入に関してみると、企業系FPの場合、不動産業界は年収650万円程度、銀行や証券業界では400万円程度と言われています。
一方、独立系FPの場合、個人差がかなり大きくなりますが、1000~2000万円以上の年収を得ることも決して不可能ではなく、成長の可能性が高い職種になるのではないでしょうか。
独立系FPと企業系FPの違いのまとめ
いかがでしたか?
この記事では、ファイナンシャルプランナーの独立系FPと企業系FPの違いを解説してきました。
ファイナンシャルプランナーはお金の身近な問題を取扱う専門家です。
また、人生100年時代と言われ、老後資金の問題が浮き彫りになる中、お金に関する関心は今後ますます強くなってくるのではないでしょうか。
まだまだコロナ禍の中ですが、これから先もいつこのような事態が起こるかわかりません。
ライフプランニングは私たちが生きていく上で切っても切れない身近な問題です。
独立系になるか企業系になるかは別としても、FPの資格の勉強をすることは、身近なお金のことを知る上で非常に役に立つと私は感じています。
勉強を始める年齢によっても、独立系か企業系のどちらを目指すかが変わってくるかもしれませんが、取得しておいて損のない資格だと確信をしています。
私自身は3級FP技能士を独学で学習し始めたながれで、2級FP技能士試験も独学で学習を進めています。
ただ、より効率よく取得したいのであれば通信講座も是非視野に入れてみて下さい。
より効率的に「AFP」も取得できる認定機関であるファイナンシャルプランナー(FP)の通信講座比較
⇒ フォーサイト・ユーキャン・たのまな・ECCのファイナンシャルプランナー講座を比較!どれを選ぶ?