ファイナンシャルプランナーは生涯資格?有効期限があるなら更新手続きはどうする?
あまり他の資格ではないのですが、ファイナンシャルプランナー資格として、更新が必要なものと必要でないものがあるんです。
とっとと結論から言うと、上記のように生涯資格である国家資格1~3級FP技能士は取得すれば、更新料は必要ありません。
しかし、民間資格であるAFPとCFP®は更新が必要で有効期限があり、手続きが必要になります。
では具体的に話を進めていきましょう。
ファイナンシャルプランナーは1回取得すればいい?有効期限があるならどうやって更新する?
そもそもファイナンシャルプランナーは、国家資格と民間資格があり、それらが互いに関連しているので、余計にややこしいんですね。
そこから理解する必要がありますが、この記事では、更新について詳しく述べたいので、下記の記事を参照し、基本的なことは理解しておいてもらうとわかりやすいですよ。
ファイナンシャルプランナーには5種類の資格があります。国家資格と民間資格の両方があり、それぞれの上級資格が1級FP技能士とCFP®になります。3級FP技能士以外はそれぞれ受検資格があり、この記事では受験資格をメインにその内容と2つの上級資格の違いについて解説しています。
民間資格は更新料がかかってもメリットがある?
実際に更新料のかかるCFP®を取得している資格保持者の声をまとめてみました。
引用元:【年間2万円+α・一生で100万円超】維持費が超高いCFPを取得して良かった理由(http://cfp.fpwoman.jp/archives/18)
ずっと更新し続ける必要があるため、かなりの高額になってしまいますが、その分のメリットもあるのです。
最新の情報が身に付く
私自身も3級FP技能士を勉強してますが、ファイナンシャルプランナーに関わる分野は制度が頻繁に変わると感じています。
2年も経つと変わっている法律も多いわけです。
実際に実務の際には、その時々の法律を知っておかなければ、顧客からも信用されません。
更新が義務化されていることもあり、更新の度に最新の情報に触れるというメリットがあります。
日本FP学会に参加できる
更新が必要な資格の中でもCFP®にのみに与えられているメリットが日本FP学会に参加出来る事です。
FP関連の研究者とFP実務家との情報交換の場である交流会に参加できるのが大きなメリットですね。
学問的なアカデミックな内容で参加者にも好評です。
日本FP学会のHPから引用します。(日本FP学会:http://www.jasfp.jp/concept.html)
日本FP学会は、2000年3月、グローバリゼーションのもとにおけるパーソナル・ファイナンスの研究及びその教育・普及によって、わが国の金融システムの安定・発展を図り、個人の資産管理に関する教育及び研究を行う人材の育成を目指すことを目的に設立されました。 学会誌『ファイナンシャル・プランニング研究』の発行をはじめ、パーソナル・ファイナンスの分野における研究成果 を発表・報告する大会や会員であるFP関連の研究者(学識者)とFP実務家との情報交換の場である交流会の開催等、「産」・「学」のコラボレーションを図るべく活動を展開しています。
FPの試験委員に応募できる
日本FP協会(正式名称:日本ファイナンシャル・プランナーズ協会 以降略称で記載)では、CFP®資格審査試験等を実施していますが、その試験に出題する問題を作成するための試験委員を、年に1回募集をしています。
試験委員になれば専門知識の拡充やスキルアップ、そして文章の表現力などをブラッシュアップすることができますし、専門家同士のネットワークの構築も可能になってきます。
ファイナンシャルプランナー同志が交流する機会が高まる
民間資格であるAFP・CFP®ともに、会員同士の交流は非常に活発です。
日本FP協会が主催している勉強会や交流会は数多く行われています。
ざっくりと見ても、更新料は必要ですが、積極的に周りの資格保有者と絡みたい人にとっては大きなアドバンテージにもなりますね。
AFP・CFP®の更新の要件とは?
それでは、AFPとCFP®それぞれの更新要件を解説していきます。
ちなみに、期間の終了日までに資格更新手続きが完了しなかった場合、AFPの保持者は一般会員に、CFP®の保持者はAFPに移行してしまうので要注意です。
AFPの資格更新要件について
まずは、AFPの資格更新要件です。
① 単位数を15単位以上習得していること
AFP資格を更新するためには、決められた継続教育期間毎に15単位の継続教育単位を取得する必要があります。
継続教育単位には、さまざまな方法がありますが、講師、執筆、スタディ・グループの3つの方法で取得した場合には、有効単位数に上限があるので注意が必要です。
また、15単位を超えても、残念ながら、次回に繰り越しはできません。
② 課目をFP実務と倫理(2単位以上)を含む3課目以上履修していること
「FP実務と倫理」については、FPジャーナル継続教育テストに合格さえすれば、条件を満たすことになります。
③ 単位の取得記録(例:証明書)を自分自身で管理をしていること
日本FP協会の中に「Myページ」があり、取得した単位を管理する機能が設けられています。
自分の学習記録を「Myページ」に記載することで条件がクリアとなります。
④ 所定の継続教育期間に更新の手続きを行っていること
継続教育単位を取得した後に、更新期限(原則2年間)に更新の手続きをします。
CFP®の資格更新要件について
次にCFP®の資格更新要件です。
① 単位数を30単位以上習得していること
CFPを更新するためには決められた継続教育期間毎に30単位以の継続教育単位を取得していること必要があります。
他の条件は同じです。
② 課目をFP実務と倫理(1単位以上)を含む3課目以上履修していること
AFPでは「FP実務と倫理」については、FPジャーナル継続教育テストに1回分合格さえすれば、条件を満たしましたが、CFP®は2回分必要です。
③ 単位の取得記録(例:証明書)を自分自身で管理をしていること
AFPと同様に自分の学習記録を「Myページ」に記載することで条件がクリアとなります。
④ 所定の継続教育期間に更新の手続きを行っていること
AFPと同様に継続教育単位を取得した後に、更新期限(原則2年間)に更新の手続きをします。
以上が、民間資格で更新が必要なAFPとCFP®の更新要件になります。
見てもらえばわかるように、AFPと比較するとCFP®の方が、条件が厳しくなっていますね。
また、運転免許の更新でも、猶予期間があるように、AFP・CFP®の更新期間は2年ですが、病気等やむを得ない場合、2ヶ月間の猶予が設けられています。
AFP・CFP®の具体的な更新方法は?
AFP・CFP®の更新手続き先はいずれも日本FP協会になりますが、WEBで「Myパージ」から行う方法とは別に郵送での手続きも可能です。
AFPの場合
継続教育期限4ヶ月前にAFPで申請単位未達の人に「継続教育単位取得申請書」が届きます。
更新期限付きの2ヶ月前に更新手続き状況を日本FP協会よりハガキで連絡がきます。
更新期限後に申請された継続教育単位を日本FP協会で確認します。
ちなみに、日本FP協会が主催している下記の継続教育研修については、自動的に加算されますよ。
・FPジャーナル継続教育テスト
・FP実務と倫理テスト
・FPフェアでの所定のセミナー・研修への出席
・継続教育研修会(ブロック・支部主催)
CFP®の場合
継続教育期間の終了2か月前にCFP®資格更新の手続き書類が郵送で届きます。
必要書類を継続教育期間の修了日までに郵送します。
ファイナンシャルプランナーは生涯資格?更新が必要?のまとめ
この記事では、ファイナンシャルプランナーの資格が生涯資格なのか更新が必要なのかを解説しました。
解説したように更新(有効期限)に関しては、国家資格か民間資格かで変わってくることがわかりました。
国家資格である1~3級FP技能士は生涯資格なので更新は必要ありません。
民間資格であるAFP・CFP®に関しては条件付きで継続するかどうかを決めると良いかと思います。
参考までに、更新料も含め合格後に必要な費用について、下記の表にまとめておきます。
🔎上記はクリックで拡大できます。
この価格が高いかどうかは、いかに日本FP協会との関係やそれにかかわる人間関係とのコミュニケーションが多いか、また、自身の対象顧客の特性にもよるのではないかと思いました。
とはいえ、魅力のあるCFP®はそれほど簡単に取れる資格ではありません。
まずは、2級FP技能士、そしてAFPの取得から始めましょう。
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