漢字検定は資格や検定の中でも、トップ5に入るほど受験者数の多い検定(資格)なんです。
ちなみに、一位は自動車免許(250万人)で、これはあまり参考になりませんが、次に、TOEICの約240万人、英検約70万人に次いでいます。
語学系の資格・検定は人気が高いですね。
そんな漢字検定ですが、実際にどれほど役に立ちのでしょうか?
結論から言うと、中学生が高校受験する時、また、高校生が大学受験する時に、評価の一つにしている高校や大学が結構あるので、学生には役立つ資格といっていいのではないでしょうか。
では、就職に関してはどうでしょうか?
実際のところ、漢字検定2級以上であれば履歴書に記載することは可能ですが、直接就職に有利に働くとまでは言えないという声が多いです。
もちろん、何も資格がないよりはいいですよね。
また、受験者の多くは学生ですが、社会人になってからでも漢字検定に挑戦している人もいます。
その目的を見てみると、知的好奇心を満たす、言わば趣味のために受検するケースも多いですね。
私自身も社会人になってから3級と2級を受けました。
子供と一緒に受験するという目的もありましたが、クイズ番組などで漢字の問題などはよく取り上げられますし、漢字に興味を持っている人も多いのではないかと思います。
受験勉強に関しては、独学でも可能ですが、漢字の勉強は丸暗記ではなかなか覚えにくく楽しくありません。
そういった面では、好奇心を刺激しつつ、モチベーションを維持しながら勉強できる通信講座も選択肢の一つにすることをおススメします。
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漢字検定は進学・就職に役立つ?
漢字検定は進学の時や、就職する時に役に立つのでしょうか?
先程も述べましたが、学生の高校私学や大学進学においては、漢字検定取得は有利に働きますよ。
高校受験について
公益財団法人 日本漢字能力検定協会によると、高校の3校に2校の学校が漢字検定を評価・活用しており、調査書で、面接で、漢字検定をアピールしているというアンケート結果がでています。
受験する目安は3級以上です。
高等学校が漢字検定を活用する理由のトップ3は以下の通りです。
🔎上表はクリックで拡大できます。
引用元:高等学校における「漢字検定」資格活用状況調査(https://www.kanken.or.jp/kanken/investigation/highschool.html)
大学受験
同協会によると、大学の2校に1校が漢字検定を評価・活用し、調査書で、面接で、漢字検定をアピールできるというアンケート結果がでています。
受験の目安は、漢字検定2級、準2級です。
引用元:大学における「漢字検定」資格活用状況調査(https://www.kanken.or.jp/kanken/investigation/university.html)
就職
先程は、2級なら履歴書に記載し、アピールできるが就職に有利に働くとまでは言えないとお伝えしました。
上記協会によると、漢字検定を新卒採用の評価指標としている会社数は、上場企業2,334社のうち回答が来た539社の中で、453社が活用していると答えています。
また、漢字検定を社員教育に活用している会社も見受けられます。
ただ、これは私個人の意見ですが、大手企業と呼ばれる会社は全国で1万社以上ありますし、中小企業に至っては380万社あり、企業全体の中での評価を考えると、他の国家資格のように漢字検定が採用時に評価されるのかやや疑問を感じますね。
もちろん、時間のある大学生の間に漢字検定を受けて資格取得することに大いに意味はあると思います。
引用元:漢字検定を評価・活用している企業(https://www.kanken.or.jp/kanken/enterprisevoice/)
漢字検定とはどのような検定?
漢字検定という名前を聞いたことがある人は多いと思います。
漢字検定の位置付け
通常資格は、国家資格・公的資格・民間資格に分類されます。
その中で、漢字検定は民間資格の教養・教育に分類される検定(資格)に当たります。
漢字検定の概要
それでは具体的に漢字検定について見ていきましょう。
漢字検定とは
漢字は「読む」「書く」という知識の量だけでなく、漢字の意味を理解して、文章の中で正しく適切に使う能力も必要です。
漢字検定はその漢字に関する能力を評価する物差しの一つで、社会的にも評価をされており、3歳から102歳までと非常に幅広い受験生がいることも大きな特徴の一つです。
受検方法等
3つの受験方法があります。
🔎上表はクリックで拡大できます。
当記事では、もっとも一般的である個人受験について紹介していきます。
① 検定日程
年度の中で、6月、10月、2月と年3回受験することができます。
1回の受検日に1級から10級まで12階級すべての受検を1日で行います。
② 受検級と受検料
🔎上表はクリックで拡大できます。
③ 検定時間
🔎上表はクリックで拡大できます。
※ 検定時間が重ならなければ、1日に4つの級まで受験できますよ。
④ 受検会場
受検会場は、日本漢字能力検定協会から検定日の約1週間前に受検票に記載されて届きます。
申込時に受検地区の選択はできますが、受検会場の指定はできません。
受検地区は、全国47都道府県の主要都市約180カ所に設けられた会場になります。
引用元:参考 2020年度第1回目受検地(https://www.kanken.or.jp/kanken/personal/personal_interior_list.pdf)
独学でも合格できる?どのような方法が合格しやすい?
漢字検定はどのように勉強すると良いのでしょうか?
漢字検定は1級から10級までとすべてで12段階に分かれています。
🔎上表はクリックで拡大できます。
勉強方法としては、独学か通信講座を受講するかのどちらかですね。
独学で勉強する
小学生からでも受検できる検定なので、難易度は難易度が特別に高いわけではありません。
逆に受検する年齢層の幅がかなり広いため、小学生は勉強する習慣が付くかどうかがポイントになりますね。
勉強方法は、参考書と問題集をセット(同じ出版社)にして、インプットとアウトプットを徹底的に繰り返す方法がもっともベストです。
おススメは、公益財団法人 日本漢字能力検定協会が発行している「漢検 漢字学習ステップ シリーズ」と「漢検過去問題集」です。
合格してさらに、上の級を狙う際も同じ参考書・問題集(級違いの物)を使うことをお勧めします。
その理由は本の構成が同じであることが重要だと思うからです。
通信講座を受講する
ユーキャンなど通信講座で漢字検定を取扱っている事業者があります。
おもに取り扱っている級は2級~4級が多いです。
通信講座のメリットは、ただ、丸暗記する参考書ではなく、漢字の成り立ちやクイズ形式をとったりとテキストに工夫がされていること。
そして、添削などもあり、勉強するモチベーションを維持できることなどが通信講座のメリットとして挙げられます。
通信講座のデメリットは、やはり費用が余分にかかる点です。
整理すると、小学生までは、参考書と問題集で勉強し、4級~2級に該当する中学校から大学生までは通信講座を受けるのが良いかと思います。
漢字検定は進学や就職に役に立つ?のまとめ
いかがでしたか?
漢字検定は中学生、高校生には進学の際に役に立ちます。
大学生が就職の時に漢字検定が役に立つかというと、それほど有利には働かないものの、一部の企業では評価しているところもあることがわかりました。
民間試験である漢字検定は就職・転職の強い武器にはなりませんが、一般教養や知識欲を満たし人生を豊かにする検定であることは間違いないと思います。
独学にしろ通信講座にしろ受検料もそれほど高いものではありませんので、気軽に挑戦してみてはいかがでしょうか。
時間を無駄にしたくない人は通信講座を受講するのがおススメです。
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