医療事務の年収が低いって本当なの?
いろいろと医療事務の年収についての現状について調べてみよう。
ネットで医療事務と年収と検索すると、ちらほらと給料が安い、年収が少ない、手取りも少ないと言う文字が目に付きます。
確かにどうせ働くなら給料が良くて、年収も多い方が良いに決まっていますね。
また、医療事務と言ってもさまざまな勤務の仕方がありますので、一概に比較はできません。
とはいえ、客観的な数字として転職エージェントのdodaのデータを見る限りでは、一般事務の平均年収よりも40~50万円少ない金額です。
※ 引用 doda 職種別平均年収ランキング【最新版(2019年)】https://doda.jp/guide/heikin/syokusyu/#anc_job_10
この記事では、さらに具体的な年収や、少ない年収なのになぜ通信講座の資格講座で人気が高いのかなど解説していきたいと思います。
医療事務の資格を取ろうと思っているけれど、どれくらいの年収があるのかを知りたい人は是非参考にしてみて下さい。
医療事務の年収が低くて手取りも少ない問題!
そもそもdodaの資料を見てもらってもわかる通り、事務/アシスタント系の年収はかなり低いと言うのが現状です。
もしも、社会的にみて高い年収を得たいのであれば、専門職(特にコンサル系)や金融系(投資・ファンド)などを狙うべきですね。
ただし、難関資格を取得する必要があったり、営業力も必要ですから、相当な努力が必要です。
取得までに何年もかかる資格が必要な職業と医療事務を比較してもあまり意味がないかもしれませんね。
次に年収が高いのは、技術系と営業系でしょうか。
こちらも資格や経験が必要になります。
今回取り上げているのはあくまで事務ですから年収もそれなりで、dodaの事務/アシスタント系職種の平均年収で、329万円。
さらにその中でも、医療事務は少なくて284万円と厳しい現状であることは間違いありません。
なぜ年収が低いのに人気があるの?
でも、そんな年収の低い医療事務のお仕事がどういうわけか人気があるんですね。
いろいろと調べていくと、年収が低いのに医療事務の人気が高い共通した理由がわかりました。
勤務地を選ばず仕事が見つかりやすい
結婚している女性の場合、ご主人の転勤などでせっかく勤めていた職場を辞めないといけなくなることも多いかと思います。
そのような時に医療事務の能力は全国どこの医療機関でも通用します。
また、勤務先も他の職場と比較すると数多くありますので、仕事が見つかりやすいですね。
働き方の選択肢が広い
年収だけを考えると誰でもわかるようにフルタイムの勤務がベストです。
ただ、家庭の事情や本人の体調など、フルタイムで働けるとは限りません。
そういう意味では、医療機関の診察時間は午前・午後・夕方・救急などさまざまなパターンがあり選択肢が広いです。
医療機関は診療時間に合わせて求人を応募しており、正社員の派遣社員、パートなどさまざまです。
逆を言えば、自身の都合に合わせて働き方を選べるということでもあります。
社会的に意義のある仕事である
人は生きていく上でお金は必要ですが、それぞれに価値観があって、高い給料だけが良いというわけではありません。
給料よりもやりがいや社会的な評価を得て働きたいと考える人も多くいらっしゃいます。
医療事務の仕事は、命を守る仕事をサポートする仕事です。
そういう意味では社会的に意義のある仕事と言えるのではないでしょうか。
年収は病院や業務内容によって変わる?
一言で医療事務と言っても勤務先の規模、雇用形態、取得した資格、経験年数によって年収は大きく変わってきます。
勤務先の規模による違い
医療機関といってもさまざまな形態がありますが、単純に分けると「病院」と「クリニック(診療所)」の2つの大別できます。
この区分けはベッド数で、20床以上を病院、それ以下をクリニック(診療所)と分類されています。
さらに病院を大学病院と総合病院に分けるとざっくりとですが、求人情報サイトの情報から平均年収を拾ってみると以下のような違いがあります。
やはり大学病院がもっとも高いですね。
🔎上表はクリックで拡大できます。
年収は上がりますが、医療事務の特徴である仕事の見つけやすさという意味では、大学病院や総合病院は競争率も高く難易度は高くなりますね。
雇用形態による違い
医療事務だけではありませんが、雇用形態(働き方)としては、正社員・派遣社員・パートの3つに分けられますね。
もちろんパートの場合には、勤務時間によっても時給は変わってくると思います。
この場合には、単純に表で比較するのは難しいので順番に見て行きましょう。
まず、正社員ですが、勤務年数のよって大きく年収は変わってきます。
だいたい勤続3年で平均年収290万円前後、10年で350万円前後、20年で500万円前後。
もちろん、医療機関の規模によっても大きく変わってきます。
そして、派遣社員ですが、主に時給制が採用されていて、相場としては、時給1,200円程度でしょうか。
大阪府の2020年11月現在の最低時給が964円ですので、時給としては良い方ではないかと思います。
最後になりましたが、パートの場合です。
パートの場合は、通常は時給1,000円を下回るケースもありますが、実務経験があれば、1,200円~1,500円以上になるケースもあります。
また、病院勤務の場合、夜勤などもありますし、その場合には手当がつく病院がほとんどですので、平均値よりも年収は多くなるようです。
取得した資格による違い
医療事務の仕事に就く際に、無資格と資格保有者で収入にどれくらいの違いがあるのでしょうか。
フォーサイトの情報ですが、診療報酬請求事務能力認定試験に合格している場合で、資格手当を採用している病院の例を挙げましょう。
正社員の場合、月給にして+5,000円~10,000円、パートの場合。時給+30円あたりが相場と言われています。
同じ条件で働くならば、資格を取ることで少しでも収入が上がるなら嬉しいですね。
医療事務で働く目的と目標を明確にしよう
どんな資格を取る時もそうですが、しっかりと目的を決めてから目標を立てないと上手くいかないように思っています。
医療事務の資格を取るという目標は、何か目的を達成するためにあるべきですよね。
例えばですが、子育てを終えて少し自分の時間が取れるようになった。
そして、今や人生100年と言われている時代。
将来年金以外にも収入を得る手段を作りたい。
これが目的だとすると、そのための具体的な目標が医療事務の資格を取って、収入を得るということになると思います。
そして、その結果得られた収入が自分の満足できるものであれば、他の職業と収入額そのものを比較してもあまり意味がないのかなと。
ちょっとこの記事の趣旨からずれるかもしれませんが、個人的にはすごく大切なことだと思っているので書かせてもらいました。
それを前提にして、次の項目では、同じ環境の中で少しでも収入を上げる方法も考えてみましょう。
年収をアップする3つの方法
医療事務として働く中でも、少しでも年収を増やす方法をまとめてみました。
キャリアアップを図る
これは医療事務に限りませんが、上司から評価されるのがキャリアップの一番の早道です。
そのためには、頼まれたことをただ行うだけでなく、自分からも提案をしたり前向きな姿勢を持つ必要があります。
当然勤務態度も評価の対象になるので、遅刻や急な欠勤は出来る限りしないように心がけましょう。
評価されて、肩書がついてくれば自然と給料も上がってきます。
スキルアップを図る
スキルアップの一つ目は、このブログでも再三取り上げていますが、医療事務の中でも公的資格である診療報酬請求事務能力認定試験に合格することです。
もちろん病院にもよりますが、毎月の給料に資格の手当てが付くこともあり、年収もアップします。
もう一つは、一部キャリアアップと重なりますが、パソコンの資格を取ることです。
パソコン検定やMOS(マイクロオフィススペシャリスト)でパソコンのスキルと高めることは、業務でパソコンを使うことの多い医療事務の仕事において評価の一つになります。
転職する
これは、最終手段かもしれませんね。
とはいえ、もしかすると一番現実的で効果的かもしれません。
いくらキャリアアップやスキルアップを図ったとしても、評価されるとは限りません。
しかし、本人には間違いなく実務経験が加わり、就活の際に自身のスキルをアピールできます。
高く評価してくれる職場に変わるというのも選択肢の一つではないかと思います。
医療事務の年収が低いのまとめ
いかがでしたか?
この記事では、医療事務の年収が低く手取りも少ないというネット上での書き込みなどを元に医療事務の年収の現状を調べてみました。
あくまでここに挙げた数字は平均値ですし、個人差がかなりあります。
詳細を省きましたが、もちろん都道府県によっても、そして、都市部かそうでないかによっても変わってくると思います。
そして、途中にも記載させていただきましたが、いくら収入を得たいのか、そして、どれくらいの仕事量(拘束時間)で働きたいのかをしっかりと決めて就活することをおススメします。
また、医療事務は資格なしでも働ける職業ですが、やはり就活、そして、勤務してからでも有資格者の方が有利になることは間違いないと思います。
そして、数ある医療事務関連の資格の中でも、狙うべきは診療報酬請求事務能力認定試験ですね。
この資格は難易度も高く、何から手を付けたらよいのかわからない試験ですので、通学や通信講座で学ぶ方が効率的ではないでしょうか。
本気で診療報酬請求事務能力認定試験を取得して医療事務で働きたい人はこちらの通信講座比較を参考にどうぞ
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