【知らなきゃ損する】医療事務とは?就職や転職に有利?
加藤 貴資
加藤 貴資
医療事務講座はあのユーキャンのTOP30でいつ見ても1位になっている大人気講座です。

医療事務の主な仕事は、病院やクリニックなどの医療施設で患者への対応に加えて、医療費の計算や保険者への診療報酬を請求など多岐に渡ります。

名称は事務ですが、他の事務職のようにただパソコンに向かって作業するだけでなく、医療関係のスタッフや来院する患者さんとのコミュニケーション能力も必要です。

逆にいうと、人から喜ばれる仕事でもあるわけですね。

では、医療事務に従事するために資格は必要なのでしょうか。

結論から言うと、必ずしも必要でありません。

そして、国家資格も医療事務の関連の資格にはありませんので、資格を持ってるからと言って、就職や転職にものすごく有利になるかというとやや疑問の残るところではあります。

ただ、医療事務に関心を持っていろいろ調べてみるとわかりますが、医療事務と一口に言ってもさまざまな資格が存在します。

そして、通信講座などでも盛んに宣伝されていますし、若い女性はもちろんのこと、子供が自立し自分の時間が取れるようになった主婦の方にも大変人気のある資格でもあるのです。

実際に病院などの求人などを見ていると、資格は必須ではないものの、無資格者と比較すると、就職や転職に有利になることは間違いはないでしょうね。

逆の立場で、人を採用すると考えれば当然のことではないかと思います。

この記事では、そんな医療事務について、どのような資格が存在し、それがどのように役立つのか等、さまざまな角度から医療事務について紹介していきたいと思います。

医療のお仕事に、また、なぜこんなにも女性に人気があるのか気になる人はぜひ一度目を通してみて下さい。

本気で医療事務の資格を取得したい人は通信講座の比較記事を参考にどうぞ
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医療事務は就職・転職に役立つ?

そもそも医療事務の取得は就職や転職に役に立つのでしょうか?

ネットの情報などを見ていると一部の記事などでは、医療事務の資格はあまり就職や転職に役立つものではなく、通信講座など運営している会社が儲けるための戦略だという意見を見たこともあります。

もちろん、通信講座の運営会社も株式会社ですので、そういった側面はあると思いますが、実態はどうなのでしょうか。

求人サイトなどを見ていると、確かに未経験者でも歓迎といった文言をよく見かけます。

そして、多く見られるのは「医療事務の実務経験がある人を優遇」

これは、その通りでしょうね。

ただ、誰でも最初は実務経験などはありませんが、資格を持っていることで、少なくとも資格を取るために医療関連の学習し、専門用語をある程度理解している証にはなりますね。

そして先程も述べましたが、現実問題として、面接の前に書類選考が行われる場合、有資格者と無資格者のどちらを優先するでしょうか

この点だけにおいても、有資格者の方が、無資格者よりは有利なのは明白です。

資格によっては実務に近いような実技試験もありますから、右も左もわからない状態で採用されて勤務するよりも、資格を取ってから働く方が安心感があるのではないかと私には思えます。

そもそも医療事務とは何?

医療事務の業務の範囲はかなり広いのですが、大きく分けると「受付・会計業務」「クラーク業務」「レセプト業務」の3つに分けられます。

では、少し具体的に3つの業務について解説していきますね。

会計・受付業務

一般の人がもっともわかりやすい業務が「受付・会計業務」

受付は、自身が病院に行ったことをイメージするとわかると思います。

まず、来院された患者から保険証を預かり、初診の時に書く診療申込書に記載をしてもらったり、該当する科へ案内する仕事です。

初診の場合は、受診カルテの作成や診察券の発行したりします。

会計は診療が終わった患者さんから診察料を受け取る仕事ですね。

多くの患者さんは社会保険や国民健康保険に入っていますので、患者さんが加入している医療保険をもとに支払われる金額を計算し受領します。

事務職とは言っても、受付に入っている時は、患者さんと一番初めに接するわけですから、対応次第で印象が大きく変わる大事な仕事ですね。

それでなくとも、体調が芳しくない場合に来院するケースが多いので、患者さんに安心感や信頼感を持ってもらえるように、優しく、丁寧に、笑顔で受け答えすることが求められます。

クラーク業務

一般の人にはなじみのあまりない名前ですね。

クラーク業務については、「外来クラーク」「病棟クラーク」の2つに分けられます。

外来クラークとは、なんとなくイメージできると思いますが、患者さんと医療関係者(医師や看護師)とを繋ぐ役割を担っています。

具体的には、病院の規模によって差がありますが、診察室への案内カルテの準備検査の案内次回の診察予約などが挙げられます。

一方の病棟クラークは、入院設備のある施設で、入院病棟で行う事務作業全般とイメージしてもらうといいかと思います。

入退院の手続きが代表的なもので、その他にも食事の伝票の管理手術や検査スケジュールの管理などが挙げられますね。

外来クラークの仕事でも患者さんに質問を受けることもありますが、病棟クラークになると院内にあるナースステーションなどに勤務することが多いので、患者さんの他その家族の方との接点も多くなります。

レセプト業務

私も医療事務について調べるまでは、レセプトってなんだろうと思っていましたので、医療関係者以外ではあまり聞きなれない言葉かもしれませんね。

実は、このレセプト業務医療事務の専門性がもっとも発揮される仕事になります。

病院に訪れる患者さんの多くは、組合健保、協会けんぽ、そして市区町村の国民健康保険に加入されています。

その際に発生する診療報酬を請求する業務がレセプト業務で、レセプトとは保険者に請求する診療報酬明細書のことを指します。

この診療報酬は患者さんが診察に必要となった費用のことで、診察報酬点数表に基づいて点数で計算されます。

日本では、通常加入者の負担額は1割~3割となり、残りは健康保険組合などを運営する保険者が負担する仕組みとなっています。

つまり、病院の収入は患者さんが支払う医療費だけで成り立っているわけではないということです。

残りの保険者が負担する費用を別途請求をする必要があり、病院等の医療機関の収入を支える大切な業務になり、この医療費を保険者に請求する業務がレセプト業務に当たります。

これまで紹介してきた2つの業務も大切ですが、もっとも専門的な知識が必要とされるのがレセプト業務になるわけですね。

医療事務の資格を理解しよう!

実は、医療事務の資格には国家資格はなく、そのほとんどが民間資格になります。

一言で医療事務といっても、医療現場のニーズによって種類も難易度も大きく変わってきます。

その中でも人気のある資格をざっと挙げるだけでも以下のような数になります。

診療情報管理士
診療報酬請求事務能力認定
医療事務技能審査試験(メディカルクラーク)
医療事務認定実務者(R)
医療事務(医科)能力検定試験
JADP認定 医療事務資格
医療保険士
ドクターズクラーク
医療事務管理士®技能認定試験
医療事務技能認定試験
ホスピタルコンシェルジュ
医療事務検定
医事コンピュータ技能検定
医療管理秘書士
認定医師秘書
医事管理士
医療保険請求事務者

実際には、もっと多くの医療事務関連の資格があります。

しかも、名前が似通っているので把握するだけでも大変ですね。

上記の中でも唯一の公的資格が診療報酬請求事務能力認定です。

そして、この資格は医療事務の中でももっとも取得が難しいと言われており、他の資格と比較すると難易度も高くなります

診療報酬請求事務能力認定試験は多くの通信講座でも取り上げられている資格であり、医療事務を目指すならぜひ取得しておきたい資格ですね。

独学でも合格できる?どのような方法が合格しやすい?

では、そんな医療事務はどのように勉強すると良いのでしょうか?

基本的に一部の難関資格を除いては、独学で合格できない資格はないのではないかと思います。

医療事務関連の資格も例外ではないとは思いますが、とにかく資格の種類が多すぎる点が気になりますね。

合格率から考えても、何をすればよいのかさえわかれば、診療報酬請求事務能力認定試験以外であれば、独学で取得することも可能であるという声がネット上にも多くあります。

通信講座で取得を目指せる資格に合格するために必要な学習時間を調べてみると、以下の通りで意外と時間がかかることがわかりますね。

🔎上表はクリックで拡大できます。

FP2級の取得に必要な学習時間が150~300時間と言われています。

これら4つの資格の中で、医療事務認定実務者(R)は十分独学でも大丈夫そうです。

ただ、他の2つの試験は独学ではかなり難しいと言われています。

特に診療報酬請求事務能力認定試験は合格率も30~40%と低く、特に実技試験のカルテ理解やレセプト作成の課題などは経験がないと理解しずらい部分ですね。

経験者ならともかく未経験者の場合は独学よりも通学や通信講座でしっかり学習する方が結果的に早く合格できるのはないでしょうか。

医療事務の難易度は?

医療事務の難易度はどれくらいなのか気になるところですね。

上記に多くの資格を上げていますが、その中でも通信講座などで実際に講座があるものを抜粋しました。

各資格の主催団体や試験回数、在宅受験の有無、難易度の目安として合格率等を一覧表にしているので、是非参考にしてください。

🔎上表はクリックで拡大できます。

見ていただいてもわかる通り、診療報酬請求事務能力認定試験がもっと合格率が低く難しい試験となっています。

反面、在宅で受験できる資格も多くあり、全体的に合格率は高く、比較的取得しやすい資格が多いこともわかりますね。

医療事務は就職・転職に役に立つ?のまとめ

いかがでしたか?

はじめにもお話ししましたが、医療事務の資格は、国家資格ではなく民間資格のため、就職や転職に抜群に有利かと問われると難しいところかもしれません

ただ、繰り返しになりますが、採用する側としては、まったく未経験で資格もない人よりも、資格保有者を選びたいという意識が働くので、勤務してからのことも考えると取得しておくに越したことはありませんね。

そして、できるなら診療報酬請求事務能力認定試験の合格を目指すのがベストの選択かと思います。

とにかく医療事務は種類が多く、特に未経験者の場合には、通信講座で学習する方が効率的ではないでしょうか。

本気で医療事務の資格を取得したい人は通信講座の比較記事を参考にどうぞ
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